ごあいさつ 理事長 山 田 一 夫

 安房中央土地改良区は、組合員数2,212名を擁し、千葉県の南部に位置する「館山市」「南房総市」にまたがる1,076ヘクタールの農地を受益とし、農業用水の安定供給を図るため、南房総市(旧丸山町)を流れる2級河川丸山川を堰き止め安房中央ダムの建設を目的に昭和33年に設立された改良区です。

 県営安房中央用水改良事業により整備された基幹水利施設も、経年変化による老朽がはげしく、毎年施設の整備補修を行っております。特に、現在県営かんがい排水事業により「安房中央ダム取水設備の改修工事」を行っておりますが、更新事業等の推進に当たり、農林水産省はじめ千葉県及び館山市・南房総市のご理解とご援助を頂き改修事業も順調に進んでおります。

 なお、ダム以外の4ヶ所の頭首工、11ヶ所のため池、34ヶ所の揚水機場や約2万5千mの幹線用水路等も含め、後世に引き継ぐことが我々の責務と考え、関係者のご指導ご支援を仰ぎながら、役職員一丸となり維持管理に努めてまいります。

 昨今の厳しい農業情勢の中、農業者の高齢化や耕作放棄地の増加が懸念されておりますが、多面的機能の支援(約500ha)や農地中間管理事業の推進等、国の施策を充分に活用しながら、関係機関を始め組合員の皆様方、地域の方々と力を合せてこの恵まれた農村環境を守り、安全な食糧供給基地としての役割を担って参りたいと思います。関係者皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。